XHTML入門

要素(element)関連でXHTML1.0で変更になった主な点と、既存のブラウザへの対応。

XHTML文書は整形式(well-formed)でなければならない

XML文書は整形式(well-formed)でなければなりません。

整形式(well-formed)というのは、簡単に言うと、開始タグと終了タグがセットになっていて、入れ子構造が正しいことです

要素名、属性名は小文字で書く

HTML4.01では要素名、属性名には大文字、小文字の区別はありませんでした。 XHTMLでは要素名、属性名は小文字で書かなくてはなりません。

空要素の書き方

空要素(empty element)というのは内容を持たない要素のこと。 HTML4.01の例だと「<img src="" alt="">」や「<br>」など、終了タグのない要素です。

XMLでは空要素は次のように書きます。

XHTMLでもXMLの書き方でよいのですが、古いブラウザにも対応させるため、スラッシュの前に半角スペースを入れて、終了タグを省略する形式で書きます。

終了タグの省略はできない

HTML4.01ではp要素やli要素など、終了タグを省略できるものがありました。 XHTMLでは空要素以外は終了タグの省略はできません。 整形式(well-formed)でなければなりません。

script要素とstyle要素

HTML4.01では、script要素とstyle要素の内容は「CDATA」と定義されていたので、「<」「&」をそのまま書くことができました。

XHTMLではscript要素とstyle要素の内容は「#PCDATA」と定義されたので、「<」や「&」をそのまま書くことができなくなりました。 タグの開始や実体参照の始まりと認識されてしまうからです。

JavaScriptやstyle要素に対応していないブラウザでソースがそのまま表示されないようにするために、HTML4.01ではコメント「<!--　-->」を使っていました。

XHTMLではCDATAセクションを使います。コメントを使うと、ブラウザがスクリプトに対応していてもスクリプトの内容が無視される可能性があります。

HTML4.01の例

XHTMLの例

しかし、CDATAセクションに対応していないブラウザもあるので、スクリプトやCSSは外部ファイル化するよう推奨されています。

禁止事項

以下のような要素の内包関係は禁止事項となっています。

• a要素は、他のa要素を含んではいけない。
• pre要素は、img、object、big、small、sub、sup要素を含んではいけない。
• button要素は、input、select、textarea、label、button、form、fieldset、iframe、isindex要素を含んではいけない。
• label要素は、他のlabel要素を含んではいけない。
• form要素は、他のform要素を含んではいけない。

これらは子要素だけでなく子孫要素全部で禁止とされています。

XHTML1.0の解説

1. XML宣言
2. DOCTYPE宣言
3. 名前空間(namespace)
4. xml:lang属性
5. 雛型のその他の解説
6. 要素(element)のポイント
7. 属性(attribute)のポイント

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